熟女を脱がすブログ

景子奥さんをナンパした1週間前。
声をかけてからは、すんなりと足は止まった景子奥さん。
ですが反応が小さくて、掴みどころがありません。
会話が自然に転がる状況にはなりませんでした。

「あの、名前なんていうんですか？」
「・・・」
「僕、坂本って言いますけど」
「はぁ・・・」
「あっ、名前を聞いたからって、どうってことはないんです」
「はぁ・・・」
「じゃ、お名前は？」
「はぁ・・・」

笑みも浮かばない、名前すら教えてくれない。
こんな感じの反応は、このまま話してもムダかもしれません。
しゃべり過ぎない、というのは意識してます。
そういうとこで言えば、私は決して軟派ではなく硬派です。

「あの、僕っていうか、・・・オレ、口下手だからゆっくり話すよ」
「はぁ・・・」

会話をどうしたらいいかばかりを考えて、マシンガントークでしゃべりすぎても逃げられます。
なにがなんでもとアセっているのが相手に伝わると必ず逃げられます。
反応が小さくても話は聞く相手には、口下手を装って伝えたいことだけゆっくりと言います。
自己紹介、写真のこと、日常の状況、などなど。

それにしても、景子奥さんは掴みどころがありません。
警戒してるのでもない、戸惑ってるのでもない。
笑みは浮かばないのですが、かといって表情は曇らない。
場所を変えようか、もっと強引にいこうか。
そんなことも心のどこかで考えていました。
だけどメールアドレスの交換が以外にすんなりだったので、そこがひとつの区切りに。
5分ほどの立ち話だけして、バイバイして別れました。

私はナンパのときには、あまり面白いことは言いません。
冗談もうまくありませんので、無理に笑わせようとはしません。
本当はもっと面白い人になりたいのです。
ですがテレビをほとんど見ないので、流行の笑いには疎いですし。
面白い人になるという努力もしましたが、もうすっかりあきらめました。

そうして翌日から。
お互い堅い文面でのメールのやり取りが始まりました。
今回のナンパも偶然に助けられたとすれば、私と年齢が同じというのと、カフェでしょうか？
カフェめぐりが趣味という景子奥さん。
もっぱらルノアールが好きな私は、咄嗟にカフェ好きとなったのです。
いいカフェだったら、東京駅の丸の内口にあるJPビルがいいとなりました。
カフェにいく途中まで、顔を撮らないスナップ写真の約束もできたのです。

待ち合わせ場所は、東京駅の丸の内口。
真ん前にあるJPビルには屋上庭園があって片隅にカフェがあります。
ノリのいいフランス人のハーフがウェイターをやっていて、ちょっとしたサービスもあり。
楽しい気分になれるカフェです。
さも常連のように振舞ってますが、実のところ1回行っただけ。
おじさん2人でビールをかぶ飲みしていたので、雰囲気をぶち壊していた側としてです。

それと問題が。
当日は東京駅の丸の内中央口で待ち合わせしましたが、外は本降りの雨模様。
JPビルの屋上庭園のカフェは露天なので、営業はしてないとは察しました。
肝心のカフェでの語らい作戦は続行不能になりましたが、むしろ良かったのかも。
こうなったらスナップ写真で褒めて褒めまくる作戦しかありません。
どうやら私は、カメラ越しだったら少しは軽快な人間になれるようです。
景子奥さんが改札口から姿を見せました。
ムチムチの太ももとお尻のチノパンという普段着の景子奥さんです。