熟女を脱がすブログ

タートルネックにパールの熟女と別れてから。
後ろ姿を見送りながら、もう少し粘ったほうがいいかもと思いながらナンパを続けました。

粘りというのは必要だし効果もあります。
私の本業の営業にしても、粘りというのは結果がでます。
でもそれは、非常識なしつこさが内包されてます。
ですので公共の場での路上のナンパでは、この粘りは封印しないといけません。

15年前のナンパに狂っていたときは。
ここぞというときには、前に回り込んで立ちはだかったり、バックや腕に指をかけたりしました。
相手を見て、二の腕をとったり手首を掴んだりも。
それはそれで反応はあり、足を止めさせて会話する取っ掛かりにもなりました。
しかし中年男となった今、同じことをすると恐らく通報されます。
もし警官に目撃されたら、職務質問は免れないご時勢にもなってます。
妙なところで常識的な私には、シンプルな一点正面突破のナンパ方法が合っているようです。

粘れない分は、数でカバーするしかありません。
広く浅く薄く声をかけて、ここぞというときに粘る。
粘るとすれば、相手の目が向いてから足を止めるまでの3歩ほどの瞬間。
そして相手が足を止めてから話して、まず断わらせてからの10秒ほどの瞬間。
その瞬間は、もうちょっと粘らなくてはいけません。

まあでも。
私の教訓からすれば。
ナンパなんて、上手くいくときは何をしてもトントン拍子に進みます。
たとえ寝転がって声をかけても、逆立ちしながら話しても。
そしてダメなときは、何をどうやってもダメ。
イケメンだろうが、金持ちだろうが。
多分ですけど。

さらに2人の熟女に声をかけて、すべて素通り。
また声をかけて、なんてことはなく素通り。
和光の前に立っている私服姿の若者が、私がナンパする様子をジロジロと見てます。

・・・　ギャラリー歓迎！
どうせやるなら！
真ん中でやらないと！
ギャラリーされないと！

私の教訓として。
銀座に限らず、人通りからは目に見えないパワーが放たれてます。
ナンパをしていると、パワーに飲み込まれたり、飲み込んだりします。
自分のリズムがはっきり掴めないと、パワーに飲み込まれて動けなくなります。
逆にパワーを飲み込んでいるコンディションのときは、ギャラリーは気にならなくなります。
ギャラリーされるというのは、コンディションが良好な証拠です。
これは実感してます。

3人の熟女に素通りされてから、見たところ40歳前後の熟女が立ち止りました。
足元のハイヒールは、履き卸したような黒いエナメル。
艶消し黒の柔らかそうなレザージャケットが、推定Cカップの身体に張り付くようにフィットしてます。
丈の短いレザージャケットから、タイトな白パンの下半身が剥き出しになっているのが新鮮。
まだ着膨れしている通行人が多いなか、ハイヒールのシルエットがすごく細く見えます。

「誰か素敵なお姉さんがいないかな、って思って歩いていたんです」
「・・・」
「そしたら、とつぜんお姉さんが現われたもので」
「・・・」
「思わず声をかけちゃったんです」
「・・・」

ナンパの類だとわかった様子。
少し鼻で笑ってからの目には、戸惑いや嫌悪は浮かんでません。

「それでね、お姉さんの写真を撮りたいの」
「フッ・・・」
「突然なんですが」
「フッ・・・」
「時間もとらせないんで」
「フッ・・・」
「もちろん心ばかりの謝礼もしますんで」
「フッ・・・」

この辺りまでは、どの熟女も同じようなことを話します。
「いいです」「ムリです」「ダメです」の断りからは、相手の先入観を掴んで崩します。
「忙しいので」「急いでいるので」の断りは、これからの着地点を見つけます。
「どんな写真？」「謝礼ってなに？」の食いつきがあれば、ちょい上から目線に修正していきます。
まあ、この時点の断り文句なんて5個もありません。
表情から言外のことをどれだけを感じとれて、先回りして話せるかが勝負処です。

とはいっても。
マシンガントークでしゃべりすぎると逃げられます。
なにがなんでもと、アセっているのが相手に伝わると必ず逃げられます。
それに女性が喜ぶような話題が乏しい私の場合は、無理にしゃべっていいことはありません。
しゃべり過ぎないというとこで言えば、私は決して軟派ではなく硬派です。

まあともかく。
条件反射の断りも、警戒の断りもでてません。
脚をクロスした熟女は、「今はちょっと忙しいんで～」と、ぶりっこしたような甘い口調。
ベタなお世辞に喜ぶ様子からは、快活な性格なのがわかります。
簡単なスナップ写真だと伝えると、アヒル口になりながら考える素振りをします。
今は仕事の出先から遅めの帰宅をする途中とのこと。

・・・　これ！
いけるか！
でも、今日は！
なんともならんかぁ！

「忙しい」とは言っているのだけど、仕事ではなくて、子供か旦那のことだろうなとは思いました。
メールアドレスの交換をしようとすると、「わたしから連絡するんで教えて」とお友達口調での笑み。
向こうからの連絡待ちは、アテにはできません。
この辺りが、ナンパの流れを変える境目の気がしました。
何をしても上手くいくか、それとも何をしてもダメだったかの。
イチかバチかです。
向かい会っていたのを半身になって、三越本店を指差して、反対側に1歩進みながら言いました。

「じゃ、そこの銀座テラスで座って話そ」
「今から？」
「10分くらいかな」
「ダメよ、もう帰らないと」
「いくよ」
「ホントに時間ないのよ」
「いこ、おいで」
「もう、ダメ」
「こっちだよ。いこ」
「もう、ホントに今日はダメ」
「おいで」
「ムリだよ」

繰り返しているうちに、私の半身ままの足は1歩離れて2歩離れて、やがて5歩ほどの間が空きました。
話しながらも、熟女のクロスした足が解けて1歩進まないか、視線の脇で見極めてました。
1歩でも動けば、後は銀座テラスまで付いてきます。
しかし可愛い困り顔だった熟女は、「じゃ、また」とニコリとして手を軽く振ります。
スーッと頭を下げながら身を捩じらせて、反対側に歩いていきました。

・・・　失敗か！
仕方ない！
このあと、何をやっても上手くいかないかも。
ライブ配信まで。
多分。

後ろ姿を見送ると。
艶のあるショートカットの丸い髪型と、丸いヒップラインの組み合わせ。
丈の短いレザージャケットからの、白パンの肉厚のお尻が、ツンとしてる気がしないでもない。
そして、ハイヒールの底面の赤色をチラチラさせて、カツカツと軽やかと歩いていきます。

確か。
この前の六本木のナンパのときも。
ハイヒールの底面を赤くチラチラさせている熟女がいました。
やはり、パンティーもブラジャーも、赤で合わせているのでしょうか。

・・・・・　あああああぁぁぁっっ！
オメェ、ナニやってんだァ！
妄想ぶっこいてる場合じゃねーべ！
ヨユーぶちかましてんじゃね！
この、タコ助！

私の出身地、茨城県の方言が、またなぜか心の中で出てきました。
ちなみに茨城県は、紳士な男性が多い県です。

アヒル口の熟女にバイバイされてからは、新橋方面へ歩きました。
百貨店勤務かもしれない、タイトスカートにまとめ髪をした熟女に声をかけました。
生暖かい風と交じったお化粧匂いをさせて、俯きながらそそくさと脇を素通り。
私は立ち止まり、パンストのふくらはぎを見送りました。

中央通りの銀座五丁目交差点を過ぎました。
そして前からは。
ハーフコートの熟女が。
シルクのような生地で、首元が大きく空いたドレスチックなワンピースに、まとめ髪に細い首。
目が合った瞬間に「どーも」と小さく手を振り、「こんにちわ」と歩調を合わせました。
感じのいい目尻のシワを浮かべて笑みながら、「ごめんなさーい！時間ないので！」とテンポよく素通り。

・・・　うむ。
あれは。
完成された笑みと断りですな。
熟女ホステスかな。

銀座6丁目の信号に近くなりました。
中央通りの向こうは、クラブ街です。
そして足が止まった熟女は、黒髪のセミロングに赤い口紅で、年のころ40代前半くらい。
足元はベージュのパンプス。

「どーも」
「・・・」
「こんにちわ」
「・・・」

パンプスの足は止まりました。
黒髪はしっとりしていて、黒目が大きくて、赤い口紅の唇はぷくっと。
前が空いたコートからは、グレーのニットの大きなおっぱいの膨らみと、ピタパンの太腿が。
熟女の魅力のひとつである、甘美なむっちり感が満載です。
そして警戒でもない怪訝でもない、戸惑いでも好奇心でもない目。
単刀直入だったのは、疑問の目だと感じたのかもしれません。

「突然すみません」
「はい」
「お姉さんの写真を撮りたいんです」
「えええっ」
「お姉さん、すごくいいんで」
「ちょ・・・」
「心ばかりの謝礼もします」
「じゃ、・・・道を尋ねたんじゃないんですね」
「ホントすみません」
「わたし、道を聞かれたと思って」
「じゃ、改めて写真お願いします」
「いいです」
「ちょっとだけ聞いて」
「けっこうです」
「まって・・・、奥さん！」

目を見開いて驚いた表情のあとは、「家庭がありますから」とでも言うような真面目な対応。
いそいそという感じで立ち去りました。

さらに人が少なくなってきました。
左側にある、ドンキホーテの銀座店を過ぎると、銀座八丁目の信号です。
2人の熟女が無視して素通りです。

銀座八丁目の交差点を過ぎて右に曲がると、向こうには新橋駅が見えます。
心なしか、アルコールの匂いが混じったおっさん臭も。

・・・　うーん。
ここまでか。
一杯飲むかな。
せっかくだから。

駅前ビルに寄ろうと左に折れました。
気のせいではなく、駅前ビルからはアルコールの匂いが混じったおっさん臭が漂ってきます。
これは恐ろしいことです。

ドアの向こうには、立ち飲みが何件もあります。
一人で入れる店も、5人も入ればいっぱいの店も、地下には何件もあります。
日本酒を常温で一杯やりました。

・・・　結局。
あのアヒル口の熟女だったな。
今日イチだった。
走って追いかければよかったかなぁ。
しっかし。
たまらないヒップラインだったなぁ。

熟女をナンパして羞恥させながら脱がすという、流れはまとまってきました。
1点正面突破の正攻法のナンパは継続です。
目線と歩調を合わせて声をかけて、足を止めてから話して反応を見る。
簡単な自己紹介に、お世辞と褒め言葉を真面目に。
用件を切り出して、時間も区切る。
写真が撮れるようだったら、安心感を与えて緊張感をぶつける。
それらを交互に使い分けてないと、熟女は人前で脱がないと思ってるからです。
微妙な一線を引きながら、脱がす小道具としてデジカメとwebカメラを使う。
そんなナンパ方法が私には合ってるかもです。