熟女を脱がすブログ

六本木ヒルズのレジデンスエリア。
とある通路のベンチで、胸チラを撮ることに。

さっきから、1人として通りかかる人がいない。
自分はカメラを構えながら、ゆっくりと襟元に手を伸ばした。



強襲だ。
すべてはライブ配信のために。

「えっ、ちょ、ちょ」
「ちょ、ちょ、ちょっとね、こんな感じにやってみて」
「えっ」
「あと、ほんの2センチくらいかな？、こうかな？」
「えっ」
「ちょっとだけ、あっ、こんな感じがいいじゃない」

手を掴んでイヤイヤするけど、表情は拒否にはなってない。
仕草も弱くて、跳ね返されるほどではない。

なにしろ人妻に手を出すのは、間違いなく反社会的。
露呈されたものなら、断罪される行為だ。

といっても今までの経験上。
人妻に手を出して、すぐに咎められる訳ではない。

本当にマズイ場合は、人妻のほうから言ってくる。
でも彼女からは、今まで一度も素振りがない。

そもそもチラリという写真の約束だし。
こうして2回目に会えたのだし。

手ごたえはある。
見せてもいい筈。

いずれにせよ、トラブルになるのは。
感情の領域となる境界線を侵すからだ。
憎悪ある抵抗をさせるからだ。

「坂本さんは、ただのエロなのよ！」
「ゴメンゴメン。・・・どうしたの？」
「チラリじゃないじゃない！」
「いや、奥さん、いや、洋子ちゃんさ」
「人に見せるのは、好きだからいいの」
「そうだよね」
「あなたの手はね、なんかいやらしいのよ」
「えっ、・・・ヒドイ。やっぱ顔面なの？」
「・・・フフッ。そうじゃない！」

「もうちょっとね、色っぽさを出さない？」
「あっ、怒ったとこもカワイイ。・・・ちょっと撮らせて」
「あのね、わたしは、色っぽいのだったらいいの！」
「そうだよね」

怒りかたも薄い。
憎悪の裏打ちがない気がする。

彼女には、喜怒哀楽のスイッチがいくつもある。
そのうちの、激するスイッチがオンになってもマズイ。

素直に謝罪。
そして撮り直し。

「こんな感じ？」
「そうそう、もうちょっと」

どこか控えめだ。
けど、こんなところか。

彼女いわく。
色っぽいのはいい。
見せるのも好き。
だけどエロはダメ。

自分は、この違いがどうしても分からない。
といっても彼女も、言いたいだけな気もしないでもない。

次第に胸元を広げて、胸の谷間を見せた。
案外大きい。
Cカップ位かと思っていた。

推定Dカップか。
いやこの感じだと、Eはあるのかも。

おっぱいの垂れ具合も見たい。
どんなブラジャーか確かめたい。
柔らかい感触も確かめたい。

そんなことが、頭によぎったからなのだろうか。
すごく魅力があると話したりして、シャッターボタンを押した。

「でも、そういう魅力は、男性に引き出してもらいたいわね」
「えっ」
「女性は誰でも、そう思うわよ」

何かのレッスンをしてるかのような、険しさが含まれた口調。
確かこの前も、こんな話をした。

魅力を男性に引き出してもらいたいとは。
どういう意味なのだろう。

もちろん、ピアノのレッスンの用語ではないだろう。
ダンスのレッスンでは使われるのか。
いや、使わないだろう。

自分は「そうだね」とは返事はしたのだけど。
どういうことなのだろう。
もっとグイグイと来て欲しいってことなのか。

よし。
今からパンチラにいこう。
脚を開くように告げよう。

「ここまで撮るの？」
「うん、ちょっとパンチラをと思って」
「今日、・・・Tなの」
「えっ、Ｔって、Ｔバックのこと？」
「ええ」

「Tだから・・・」と脚を組むのを嫌がっている。

メシはなんでもいいからと、ご機嫌とり。
また少し、笑みを浮かべる彼女。

でもちがう。
もうそんな、メシだとか、褒め言葉とか。
そんな繰り返しじゃないと、どこかで思ってはいた。

そう思ったにも関わらず。
フルバックパンティーを履くのか聞いてみた。

「フルバックパンティーって、どんなの？」
「んん、普通のヤツ。お尻を全体的に包むヤツかな」
「ああ、そういうのは履かないわね」
「えっ」

「よく、スーパーで売っている下着でしょ？」
「うん、そうそう」
「わたし、そういうのイヤなの」
「えっ」

「普通の奥さんは履くわよ、そういうの」
「うん」
「似合う奥さんも、たくさんいるわよ。でもわたしはイヤ」
「えええ」
「わたしは普通の奥さんには、なりたくないの」

ジーンズも、普段は履かないという。
サンダルで買い物にもいかないとも。

自分としては、さりげない普段着も見たい。
それをダメ元でいうと。
そういう姿は撮られたくないと一蹴。

何気ない、日常のヒップラインでもチラリになるのに。
無防備な、パンティーラインでもチラリになるのに。

しかし根本的に。
お互いのチラリがズレている気がする。
感じるところのエロも旨く伝わらない。

気を取り直して、場所を代えよう。
すぐ脇にある階段の踊り場を指差した。

スカートを捲って、太腿撮りだ。
そしてTバックのお尻を露出させる企てだ。

そして、人目につきそうではない階段の踊り場で。
服は触らないでと、釘を刺した彼女。

自身でスカートを捲り、すんなりと太腿を見せてはいる。
イヤイヤはない。

「あれからね、5キロ痩せたの」
「ええっ、すごいね」

ちなみにこの日。
5キロ痩せたというのを、3回くらい繰り返していた。

ここでもう一度。
ナンパの流れを確認しよう。

最初の正攻法のナンパを繰り返して。
彼女に声をかけて、正面突破はできた。
必要なのは士気だけ。

趣味の写真を撮る名目の橋頭堡も確保。
ここまでは、作戦通りに進んでいる。

次にもっと前進して攻略するのに。
必要なのは境界線の観測だ。

その境界線は、感情の領域となるので、目では見えない。
言葉ではない、もっと行動で示される境界線だ。

観測ができないまま進むと。
いっときは勢いだけで、突破できるかもしれない。

だけど後になってから。
目的までは進めなくなるどころか、ヘタしたら壊滅する。

お互いに認識してから、正々堂々と境界線超えしないと。
強力な憎悪ある抵抗を受けることになる。

彼女の境界線は、まだ、ぼんやりして観測ができてない。
だから足踏みして進めてない。
難攻している。

フラッシュを焚きながらシャッターを切る。
ベンチに座ったときから今まで、誰も一人として通りかからない。

彼女はヒラヒラと舞うようにポーズをとる。
見せるのがホントに好きそうだ。

ポーズとヒラヒラ感が、踊っているようだ。
社交ダンスやバレエをしていたからか。

「コート脱いで」と強めに言ってみた。
彼女は小声で「・・・はい」と返事をした。
めずらしく従うような仕草で脱いだ。
受け取った脱いだコートは、生暖かい匂いがした。

もう、このまま襲いかかりたい。
押し倒して組み伏せたい。
ヒラヒラを引きちぎりたい。

もっといえば。
時間が止まるとか。

あるいは今から、15分後あたりに。
確実に隕石が地球に激突する、と発表されるとか。

いや、ちょっと。
取り乱したようだ。

まだコートを脱いだだけなのに。
冷静にいかないと。

確かに自分が周りくどいのもある。
彼女の性格からしても、今まで以上にハッキリと言わないと。

しかし、相手が結婚してる人妻なのだから。
攻略するのに、間違いがあってはいけない。
勢いまかせではなくて、ひとつひとつ手をかけていかなければ。

無言のままの彼女を撮った。

この場合の境界線なんて、もっとシンプルな筈だ。
わかりやすく観測できて、もっと近づけている筈だ。

浮気はいいのだけど、月に1回だけだの。
お夕飯をつくれるのなら、浮気はできるとか。
フェラはいいけど、セックスはできないやら。
ホテル代は払ってくれないとイヤとか。

いや、結婚してなくても。
女性は誰でも境界線がある。

例えば、ラブホはいいけど、自宅はダメとか。
キスはいいけど、セックスはダメなど。

ついでに書いておくと、風俗嬢でも境界線はある。

ソープ嬢でナマ中出しはいい。
けど、フェラはゴム付きじゃないダメとか。

ヘルス嬢なのだけど。
アナルはいいけど、本番はダメとか。

AV嬢だってある。
スカ○ロはいいけど、乱交はダメとか。
レイ○はいいけど、レズはダメとか。

かなり変化して、かなり拡大解釈された境界線。
理由なんてないのだからから、分かる必要もない。

境界線のギリギリ脇まで、近づくだけでいいのに。
彼女に対して、うまく近づけない。