日曜日の銀座の歩行者天国で熟女ナンパをして結果ゼロでした。

2015/10/05
13:16

日曜日に自宅にいると、秋祭りの太鼓が。
地元の家族連れの楽しそうな嬌声も聞こえます。
この季節、自宅に1人でいて寂しくならない独身の中年男性はいるのでしょうか？

カメラを片手にスマホと財布をポケットに入れて自宅を出て、熟女ナンパをしようと銀座に向いました。
駅までの道すがらの通りすがりの熟女は、すっかりカーディガンの季節。
視姦してエロい妄想をすると、気分は明るくなりました。

地下鉄に乗るとカーディガンにタイトスカートの熟女。
タイトスカートの下腹のぷっくりとした膨らみをこっそりと視姦して妄想。
私は楽しい気分のまま日比谷駅で降りましたが、ここからだったら銀座まで歩いても10分です。
とりあえず日比谷シャンテに向いました。

映画館にゴジラ像にスタバがある広場。
有名どころの俳優と女優の手形を模ったタイルが、足元には何十枚も埋め込んであります。

ここの広場はなんていうのかなと検索してみたら「合歓の広場」とありました。
「あいかんのひろば」ではなくて「ねむのひろば」と読みます。

・・・・・　これは。
読めない！
また無駄な知識が増えてしまった。

思いのほか閑散としてる合歓の広場。
ブラリと1人で街にでて映画を観るというのが、減っているのでしょうか？

程なくして、肘にカーディガンをかけた熟女が向こうから歩いてきます。
ノースリーブのタートルネックからは、むき出しになった二の腕。
太ももに張り付いた薄い緑のスリムパンツ。
歩調は早くて視線も一直線ですが、目が合った瞬間に軽く手を挙げました。
なんてことはなく素通り。
後ろ姿のヒップラインを視姦すると、うっすらとパンティーラインも。

広場の縁石に腰掛けた若者が、そのナンパの様子を見てます。
背筋を伸ばして胸を張って堂々とぶらついて、さらに3人ほど声をかけて、すべて素通り。
また声をかけて、なんてことはなく素通り。
若者だけでなく、皆、ジロジロと見てます。
目の前の日比谷シャンテへ向かいました。

・・・・・　うむ。
こんなもんか。
通報されかねん。
世知辛い！

もうすぐオープンして30年前となるショッピングモールの日比谷シャンテ。
館内を通り抜けるまでには、熟女と目線と歩調は合いませんでした。

表にでると映画館のスカラ座とみゆき座。
その隣には東京宝塚劇場。
その脇にはグレーのヒョウ柄ワンピースを着たマダム風。
目線は合い、歩調もぴったりと合っている。
私が軽く手を挙げながら立ち止ると、マダム風もすんなりとヒールの足元を止めました。
化粧と香水と匂いをさせながら目がキラキラしていて、耳にもキラリと光るイヤリング。
宝塚大好きですというイメージ。
挨拶をして褒めてから話をして、写真はあっさりと断り。

・・・・・　この社交的なタイプ。
ちゃんと話もきく。
が、断りもしっかりとしている。
ということなのか？
やむをえまい。

東京宝塚劇場から歩いて5分も立たずに山手線のガード下。
まだ14時過ぎなのに、ここだけは夜の様相。

・・・・・　やっべぇ！
だめだ！
酒が飲みたくなる！

ガードを抜けると意表をついて泰明○学校とやらが。
ここから銀座みゆき通りに。

みゆきちゃんという女のエピソードがある、ちょっともの悲しい通りかと思うと違う。
明治天皇が海軍大学校へ行幸された通りなので「行幸通り」で「みゆきとおり」と読む。
畏れ多い通りだと思った次の瞬間には、カメラを片手に熟女に声をかけて素通りされてました。

向こうに見える交差点が数寄屋橋。
銀座みゆき通りは、このまま築地まで続きます。
交差する外堀通りの銀座西五丁目の信号を渡りましたが、銀座西という地名はありません。

横断歩道を渡ったところに、年のころ40代の熟女が信号待ち。
黒の令嬢スカートにボルドーのカットソーで軽く腕を組んでます。
タイミングはぴったりなのだけど、顔には大きめのサングラス。
視線がわからないと、私のナンパは封じられます。
手も足も出ないとはこのことです。

みゆき通りをちょっといき交差してる銀座並木通りを右に。
ここには思い出の店が。
17年前に初めて葉巻を買った店。
店名はコネスール。

その当時に付き合った熟女は、私が20代後半で熟女は40代半ば。
あるとき、別れた旦那はパイプをやっていておしゃれだったと話します。
他意がない言葉に若い対抗心を燃やして「オレは葉巻をふかしたい」とムキになりました。
その熟女は、中央通りの菊水という喫煙具屋に連れて行ってくれました。
当時の菊水には、葉巻は売ってなかったのかもしれません。
記憶が定かではないのですが、菊水の店員に教えてもらったこの店で葉巻を買ったのです。
強がって葉巻をふかす若い私を、熟女はニコニコしながら見てました。

人通りが閑散としてる並木通りの落ち葉が目に入ると、私はまた寂しくなってきました。
今まで女性を大事にしてこなかった報いがきた、との思いに囚われます。
20年間同じ番号の携帯には、1000メモリーのうち500が女性の番号。
ほとんどが15年前に交換した番号がそのまま。
寂しいのは自業自得で、1人として女性を大事にできなかった報いかもしれません。

・・・・・　違う！
今日は気持ちが落ちるな！
変えよう！
ナンパが成功したら酒だ！

並木通りを少し歩きました。
セブンイレブンでアイスを買って、食べながら適当に声をかけた熟女に話してからの断われ。

それからみゆき通りに向かい、角を曲がるとジーンズにエナメルの黒パンプスの熟女。
出会いがしらの熟女は、疲れたという表情をしていて足もブラブラしてました。
手を挙げて挨拶して、足を止めて話して、考えてみてとメールアドレスの交換の立ち話で終了。

銀座中央通りに向いますが、気になる店の前を通りました。
それはこの金春湯。
銀座の真ん中に銭湯。
そのうちここに浸かって、風呂上りでブラリと歩いてみたいものです。

その3件ほど隣には、寿司屋の銀座久兵衛。
何年も前に、人付き合いの良くない倹約家の社長を接待したことがあります。
歴史と日本酒と健康ウンチクが好きな社長。
その3つの分野のスペシャリストの私が、接待係りとなったのです。

とはいえグルメでない私は、どんな店がいいのかわかりません。
テレビを良く見る同僚は、銀座久兵衛はよく紹介されるからいいのではと言います。
新聞や週刊誌の愛読者の私はなぜか、経済事犯ご用達の寿司屋というイメージがありました。
年金基金24億の使い込みした事務局長の、ハワイ豪遊には銀座久兵衛の職人も同行してました。
元IT長者の20万円する出張握り寿司ランチも銀座久兵衛でした。

そのときに。
銀座で寿司を食べるのは初めてだと、社長は言います。
そして「秋だからサンマの塩焼きも食べたい」ということになって、予約のときに人数分を伝えました。

当日は和服の熟女が2階席の座敷まで案内します。
緊張の何品かのあと、○学生の子持ちだった和服の熟女が、サンマの塩焼きを運んできました。
熟女は「サンマの塩焼きと聞いて、もう大将が張り切っちゃって」と明るい声で言います。
「これは自分で選ぶっていって、大将がサンマだけ築地まで仕入れに行ったんですよ」と。
「なかなかサンマの塩焼きを食べたいという方がいないものですから」とにこやかに続けます。
ただこれは嫌味な感じは全くありません。
「やっぱり秋はサンマの塩焼きですよね」という、言外の含みがありました。
そして着物の袂をたぐり「普段はしないのですけど」と、表情をほころばせてお酌もしてくれたのです。
資産家の社長でも零細泡沫の社長でも、訳隔てなくもてなしてくれる銀座久兵衛だったのです。

その社長とは何年経っても「やっぱり我々庶民は・・・」と銀座久兵衛のサンマの塩焼きが笑い話になります。
価格1000円のサンマの塩焼きは、決して高くはありませんでした。