熟女を脱がすブログ

東京駅の日本橋口は、人出は閑散としてます。
日本橋口から目指す三越本店までは、歩いて10分ほど。

東京駅の日本橋口を出て、通りを挟んだ目の前には、日本ビルディングという建物。
この昭和の建物が取り壊されると、先日ニュースに取り上げられてました。
そして建設される新しいビルが、東京駅近辺で一番高いビルになるとも。

そしてこの日本ビルディングの地下には。
やはりどこか昭和の雰囲気がする飲食街。
ニュースが目に止まったのも、またひとつ昭和がなくなると思ったからでした。

まあ、それでも。
新しいビルが完成すれば。
ざっとみて300倍くらいは人出が増えるのではないのでしょうか？
たぶんですけど。

写真に写る目の前の高いビルが、東京駅日本橋口に隣接するメトロポリタンホテル。
建て替えられるビルは、あれよりも高くなるとは改めて驚きです。
敷地も広いし、相当大きなビルになるのではないのでしょうか？

ちなみに。
一昔前まで東京駅近辺は、高層ビルの建設が規制されていたので低層ビルのみになったそうです。
素人目に周辺を見渡しても、日本ビルディングが最終的な高層ビルとなるのでは。

巨大なビルが建つというだけで、私はワクワクします。
茨城県出身で東京在住28年の私が、改めて「東京ってすごいなぁ」と感じるときです。

しかしここは。
現状、ナンパには適してません。
こんなに人がいないところで声をかけられたら、普通に怖いです。

日本ビルディングの飲食街は、写真の左下からの地下入り口を下ります。
そこからの地下通路は、東京駅とも接続してますが、八重洲口とは直結してません。
大手町経由で東京駅丸の内口に接続してます。
工事もしてるし人も多いし、大手町から東京駅までの地下通路は難解です。

地下通路の果てに、この飲食街を見つけたときは、大きな発見をした気分でした。
ただ日曜日は閑散としていて、一部は閉鎖されてます。
丸の内味の散歩道からここまでは、ナンパできそうな熟女と一人として出会いません。

人気のない日本ビルディングの敷地を抜けて、三越本店を目指します。
道路の脇の小さな緑地には、ひっとりと銅像が建ってます。
何回か歩いたときに銅像があるのは見かけましたが、今までは通り過ぎてました。
夜になると怖いくらいに真っ暗ですし、時々はホームレスが寝ている一角だからです。

何の気なしに「誰の銅像だろ」と初めて近づいてみました。
「どうせどっかの財界人だろ」と思いきや、なんと明治維新の一傑、渋沢栄一。
ここが常盤橋公園という名称なのも初めて知りました。

・・・・・　こんなとこに。
渋沢栄一が！
今まで気がつかなかった！

渋沢栄一は、歴史好きの私としては明治維新の好きな人物。
20年以上も前に城山三郎著の「雄気堂々」の上下巻を読んでからです。
日本資本主義の父ともいわれますが、経世済民も唱えた渋沢栄一。

私は銅像をしばらく見上げました。
こんなにも銅像でしみじみしたことは、初めての経験です。

渋沢栄一は、埼玉県の深谷市の豪農の出。
当時の深谷市は養蚕がさかんで、農業以外にも商業が発達していたとのこと。

家業の行商を担い、剣術にはげんでいた栄一青年。
幕末となると尊皇攘夷の志士として、刀を手に行動。

高崎城乗っ取り、横浜外国人居留地の焼き討ち、それらを企図するも家人の説得により断念。
家を飛び出したあとはツテを頼り、一橋家の家臣となり、後の徳川慶喜の弟の会計係りに。
万国博覧会に遂行していたフランスで、大政奉還を迎えます。
帰国後は、日本で初めての株式会社組織といわれる「商法会所」を設立。

・・・・・　いや。
日本で始めての株式会社って？
坂本竜馬の海援隊じゃ？
そのあたりどうなんだろ？

まあ、ともかく。
商法会所の成功で、明治政府に招かれ官僚として4年間勤めます。
生糸の値が暴落したときは、対策として国費で生糸を買占め。
生産が伸びた反動で値が暴落したのです。

買占めた生糸は、横浜外国人居留地の前に山と積み上げられました。
そして衆人環視のなか、松明の火をつけて燃やしたのです。
確か小説のなかでは、火を背景に何かを叫んでいた気も。

そうした過激なパフォーマンスで、外国人商人に生糸を安く買い叩かれるのを防いだのです。
城山三郎著の「雄気堂々」の上下巻は、そんな泥臭い一面を描いてます。

官僚を退官したあとは。
自身が設立に携わった国立銀行の頭取になり、地方銀行の設立を指導しました。

この渋沢栄一の銅像の背後には神田川があり、橋を渡ると日本銀行本店。
日本銀行本店に隣接して三井本館。

三井といえば。
三菱商会の岩崎弥太郎はワンマンだからと、渋沢栄一は対立してました。
そして三菱のライバルの三井に肩入れしたとのことです。
「組織の三井」といわれて民主的だからと。

現在の渋沢栄一像は、日本銀行本店と三井本館を背にして、丸の内の三菱村の方角を向いてます。
ここに渋沢栄一の銅像があるのは、深い意味があるんだなと一人で勝手に解釈して納得。
とりとめもなく都市伝説、いや歴史のロマンが湧き出てきます。

・・・・・　いかん！
そんな銅像でしみじみしてる場合じゃない！
やっべぇ！

銅像に別れを告げて神田川を渡ると、通りの向こうには日本銀行本店。
後ろにデンとあるビルが、マンダリン・オリエンタル東京。
2005年開業。
富裕層向けの6つ星の最高級のラグジュアリーホテルという、すっとぼけたホテルです。

日銀本店も城山三郎の小説になってます。
その「小説 日本銀行」の冒頭部分。
日銀本店が石造りなのはイングランド銀行を模したからと。
中世のヨーロッパでは、戦争が起きると最初に銀行が攻撃目標となった。
だから銀行は要塞でもあったと、城山三郎著「小説 日本銀行」は始まります。

城山三郎著「小説 日本銀行」は、終戦直後のスーパーインフレから話は進みます。
石造りの行内に、布団を敷いて泊り込みで執務する日銀総裁。
物価の安定とは、金融の中立とは、・・・に悩む若い秘書に行員。
70年前の出来事の小説なのに、色あせてなく読み応えがあります。

・・・・・　やっぱ読書の秋だなぁ。
今までは気がつかなかったことがたくさんだなぁ。
いかん！
しみじみしてる場合じゃない！
熟女だ！
隙あらば熟女を抱いてやる！

日銀本店の隣には。
重厚な石造りの建物の三井本館。
グループ中核の三井不動産の本拠地は、この近辺の日本橋とのこと。
コレド室町が2014年開業で、コレド日本橋が2004年開業。

つい先日。
三井不動産の時価総額が、三菱地所を抜いたとニュースが。
お膝元の日本橋の再開発が好調、な三井不動産です。

・・・・・　だめだ！
歴史とか経済のことはどうでもいい！
昭和も話もだめだ！
このブログはエロくなければ！

三井本館の隣が日本橋三越本店の裏側に。
熟女の総本山、日本橋三越本店に到着しました。

日本橋三越本店まで東京駅日本橋口から、徒歩10分足らず。
すっかりしみじみしてしまい、ナンパどころではありませんでした。
実際、人も歩いてないのがそうさせたのかもしれません。

そして日本橋三越本店の本館へ。
フランス展やら有田の魅力展やらを開催してました。
催し物もたくさん、ムンムンのお化粧の匂いをさせた熟女もたくさん。
路上とは違い、目配せしてもこちらに気がつきません。
1人の熟女に素通りされてから、屋上へ行きました。

私はデパートの屋上が大好きです。
本館の屋上へ行くと風が気持ちいい。

夏は巨大なビアガーデンがありました。
ビアガーデンがなくなって、閑散としたイメージに。

「室町酒場」と期間限定のテント張りの酒場がありました。
樽酒にひかれてメニューをみると牛鍋とちゃんこ鍋。

「チェルシーガーデン」という花屋さんというか、ガーデニングショップもあります。
園芸から観葉植物から盆栽から、けっこういろいろ揃ってます。
こんな屋上を熟女と散歩してみたい。

野外音楽ステージも。

屋上の片隅の石碑が気にかかります。
近づいてみると、石碑には「漱石の越後屋」とありました。
今日はなぜか、こういうのに目が留まります。

説明文を3行でまとめます。
その昔は三越は越後屋といった。
夏目漱石は小説の文中に、越後屋を何回も登場させている。
だから石碑を建てた。
ということでした。

・・・・・　そっか。
三越は越後屋っていったんだ。
夏目漱石って。
読んだことないなぁ。
こんど読んでみるかな。
いや！
まったりしてる場合ではない！
熟女だ！
熟女！